みんなのクレジットは詐欺か?キャッシュバックに釣られた人の末路。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ご苦労様です!!!」

と声をかけたくなる「みんなのクレジット」の行政処分明けのアレですが、色々怒られそうですのでそのネタを茶化すのはここでやめておきましょう。

そんなわけで、新規募集停止の期間が終了したということで、まぁ一応の禊ぎは済んだのかなということで今回大問題を引き起こした「みんなのクレジット」の話やら、ソーシャルレンディングという事業そのものが抱えている非常に大きなリスクの話をしたいと思いますのでよろしくお願いします。

[amazonjs asin=”B01MZZG1QU” locale=”JP” title=”日経ヴェリタス 2017年4月30日号 いいね! ミレニアル 「3S」投資 新世代の流儀”]

先日、日経新聞社発行の『日経ヴェリタス』という新聞の記事の一部に俺のインタビューが載るよとお話をしました。

日経ヴェリタスの記者さんからAI投資についてのインタビューを受けまんた

その方とは色々お話させて頂いたのですが、インタビュー後の記者さんとのメールでのやりとりの中で「みんなのクレジット」の話題について触れることになり、色々話す中で改めて色んなことに気付かされたり考えさせられたのでした。

スポンサーリンク
レクタングル大

そもそも「みんなのクレジット」は何をやらかしたのか

あんまりテレビを観ない俺ですので、もしかしたら知らないだけかもしれませんが、特にテレビのニュースなどで「みんなのクレジット」という名称を聞いた記憶がありませんので世の中の大多数の人は全く知らないことでしょう。

ちなみにヤフーニュースとかでも観なかった気がします。

一言で言えば、投資家を欺いていたという信義則の面での問題です。

貸付にあたって取ると言っていた担保を取っていなかったり、本来案件に記載された企業への融資のために集めたはずのお金を別の目的に使っていたとか、典型的な詐欺会社と同じようなことをしていました。

だからといって、完全に詐欺という訳ではないのですが、まぁアレだけ異常なほどの量のキャッシュバックを常にやっていたのですから、資金がそちらへ流れていたというのは簡単に想像のつく話です。

じつはみんなのクレジットにも投資している

今まで話題にしていませんでしたが実はみんクレにも投資しています。

しかし、当時からどう考えてもアレな案件が多いと考えていたのであえてこのブログで紹介することはありませんでした。

アフィリエイト的にも結構オイシイ案件ではあったんですがね…。

まぁ危険を感じながらもなぜ投資したかと言えば、アフィリエイトのセルフバックの報酬額が結構なものであったことと、キャッシュバック等の金額があったという完全に釣られた形での投資ということですね。

こんなことが起きてからであれば、どんなことでも言えるので今更感ハンパないのですが、投資した当初から若干の怪しさは感じていました。

その理由としては3つあります。

①やたらと同じ投資対象と思える案件が次々立案される
②キャッシュバックが多すぎる
③運営がずさんそうに思えた

①について、俺が投資を始めようと思って入金した際には事業者をアルファベット1文字で表記するという、他のソーシャルレンディング業者では比較的行われていることの多い手法が取り入れられていませんでした。

そのため明確に判断はできなかったのですが、内容を見る限りこれは同じ企業への投資の募集だなと思えるものが多数ありました。

…まぁ実際そうだったんですが。

でもって、②にも関わる話になるんですけど、なぜかその同じと思われる会社への投資案件には必ず高額なキャッシュバックが適用されるという、どう考えてもおかしい事態が常に発生していました。

普通に考えれば「こりゃ怪しいぞ」と思いますよね。

キャッシュバックをダシにして金を集める理由なんて、既存の融資を返済したりその他債務の履行のためとしか思えませんよね。

もしくは運転資金が足りなさすぎて資金ショートしそうだから早急にお金を集める必要があるとか、悪い想像しかできません。

②については、どう考えてもおかしい話で、出資されたお金は全額案件への投資に回されるはずですので、そんなに高額のキャッシュバックをするための財源がどこにあったのかという話ですね。

まだ設立して日の浅いサービスであるにも関わらず、キャッシュバックに回せるような内部留保が潤沢にあるはずがありませんので、投資された金額のなかからキャッシュバックに充てているのだろうというのは簡単に想像ができました。

しかしまぁこれらの問題点と言うか明らかにおかしいところは別に俺だけが気づいていたわけではなく、実際にみんなのクレジットで投資を行っていた方のほとんどはそこに考えが至っていたでしょう。

しかし、そんなリスキーなものであるということを認識していながらもキャッシュバック等につられて投資をしてしまっていたということです。

結局俺もみんなのクレジットに対して投資してしまっているので何も偉そうなことは言えませんが…。

とはいえ、色々悩んだ末に予定していた投資金額よりも少ない金額で投資することにしたという英断と言うか、ある種ギリギリなラインでのファインプレーが出たと言ってもいいでしょう。

土壇場になって予定していた投資金額を一部引き上げましたので多少なりとも鼻がきいていたのだ、と思いたいところです。

当初、みんクレでの投資を始めようと思ったときは35万円を入金しました。

入金するまではしっかり案件を見ていなかったのが問題でしたね。

入金後に案件を調べてみると同じ投資対象だと思えそうなものばかりが提案され、かつその案件に対してはいやに高いキャッシュバックが設定されるので「うーん…」と思ったのでした。

35万円の投資だともっと多くのキャッシュバックがもらえたのですが、キナ臭さを感じたのでキャッシュバックがもらえる最低額の15万円に減額。

残りはキャッシュバック等の金額が入金された際に引き出してしまいました。

当然、振込手数料分は差し引かれて口座に入金されましたから、ムダなコストだったのですがまぁ勉強代と思うしかありませんね…。

③については、本当に印象レベルでしかありませんでしたが、今となってはやっぱりな…という感じです。

案件に対する説明が大雑把すぎてテキトー感が丸出しで、文章もコピペして取ってつけたようなことしか書いていませんでした。

さらに、有担保として案件は紹介されているものの、株式上場もしていないような企業の発行株式が対象ですからね…。

なんかどの案件にも鬼の首を取ったかのようにそういった記載がありますけど、そんな企業の株なんて流動性がありませんから基本的に値が尽きませんからね…。

しかも返済ができないような会社の株なんて欲しがる人いませんから…。

実質無担保と変わりない状況と言って過言では無いにも関わらずあたかも価値が有って、有事の際にはそこから回収できるかのような言いぶりでしたけどそんなもん普通にウソですからね。

もしあの内容を信じてしまっていた方がいれば、早急に世の中のことを見つめ直す機会を作ってください。

相変わらず新規案件は募集していないが…

ようやく処分明けしたのはしたのですが、引き続き新規案件の募集については自粛していく方針のようです。

説明している理由の通り、社内の体制を整備する必要があるってのはもちろんなんでしょうけど、個人的には単純に新規案件の募集ができるような案件が見つかっていないのではないかと勘ぐったりしています。

以前の色々な説明を聞いている限りでは、既存の案件の9割以上がグループ企業の案件だったとのことですから、ぶっちゃけた話『みんなのクレジット』を通して金を借りたがっている企業などほぼ0であるという考え方ができるわけです。

そうなると、当然まずはお金を借りたがっている企業を探してこないといけないわけですけど、これまでグループ企業への貸出があるから良いやというところに胡座をかいていてそういう発掘作業的なことはやってきてなかったのではないでしょうか。

そうだとすれば、お金を借りたい企業がない(需要がない)にも関わらず新規立案などできませんから、社内の体制整備を図るというもっともらしい理由をつけて時間をかせいでいると邪推してしまいます。

本当に今後どうなるかは分かりませんが、とりあえず4月の分配金はちゃんと支払われましたので、なんとか運営を続けていってほしいものです。

追記:5月もちゃんと分配金が支払われまんた。
【みんなのクレジット】5月の分配金も無事払われました

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連コンテンツ