前回の記事の続きという立ち位置の今回の記事ですが、まぁぶっちゃけた話前回の記事は長ったらしくて、人によってはあまり参考にならない意見も多いでしょうから、必要が無ければ特に遡ってまで読んでいただく必要はありません。
そもそも住信SBIネット銀行の優遇ランクを上げるため
そもそも今回、純金積立を行うかどうか考えたのは住信SBIネット銀行のランク制度であるスマートプログラムにおいて、ランクアップして振込手数料の無料回数を増やしたいからです。
純粋に金への投資をしようって考えがあってのことではありません。
一般的に金投資をしている人、しようと考えている人とは入口が全く違いますからその点はご留意ください。
よって、今回の記事における純金積立で検討するのは住信SBIネット銀行の「Mr.純金積立」という商品についてのみです。
色々な会社の純金積立を比較したいとお考えの方には物足りない内容かもしれませんがご容赦ください。
ただ、個人的な考えですが、現物に直接投資するよりも「金ETF」なんかに投資する方が良いと思いますし、さらに言うなら、そういった資源や現物資産を取り扱う企業の株式を購入するというのも面白いと思いますので、金への投資ばかりにこだわらず、ぜひそういった手法についても比較・検討してみてください。
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住信SBIネット銀行のスマートプログラムについて
詳しくは公式ページをご覧ください。
大事なのはスマートプログラムの中で、どういう条件でランクが決まるのか、ランクごとにどういった優遇が受けられるのかということです。
個人的に大事なのは振込手数料無料回数だけですから、そこにフォーカスして考えましょう。
ランクごとの優遇内容(振込手数料無料のみ)
ランクは1~4までの4段階です。
- ランク1
1回無料 -
ランク2
3回無料 -
ランク3
7回無料 -
ランク4
15回無料
いやすげぇわ。
何がすごいって一番低いランク1ですら振込手数料1回無料というところ。
なかなか最低ランクの人間にこういった手数料を無料にする金融機関ってありませんからねぇ。
後述しますけど、ランク4を満たしてかつ維持をしていくのは色々とアレですし新生銀行で振込手数料10回無料がある以上、さすがに15回無料は必要ありませんので必然的にランク2、3のどちらかを目指すことになります。
しかし3回分無料なら十分かなーという気がしますのでとりあえず現状ではそちらの方向性で考えていこうかと思います。
では純金積立がランク判定にどうやって関わってくるのか見ていきましょう。
ランク判定条件
そのランクの判定についての条件ですが以下の通りです。個人的に公式ページの表が最高に分かりやすいと思うので引用させていただこうと思います。
出典:住信SBIネット銀行―スマートプログラム│ランク判定条件
上記表をみれば、ランク2の判定を得たいのであれば1,000円以上の預金残高があって何らかの条件(表中:G)を2つ以上満たしていれば良いことになります。
同様にランク3の判定を得たいのであれば1,000円以上の預金残高と、3つ以上の条件(表中:E)を満たしていれば適用されることになります。
現在SBIハイブリッド預金の契約はしていて、かつ残高もいくらかありますからランク2の判定を得るためにはあと1つ条件を満たせば良いということになりますね。
で、その中の条件の一つに「月末時点に純金積立の契約あり」ってのがあります。
つまり、純金積立を継続し続けていかなければこの条件は満たされないということですね。
当然純金積立をするには手数料やらなんやらかかってきますから、それらを毎月払っていかないといけなくなるわけですが、振込手数料の無料回数を2回アップさせるのにそれだけの手数料を払う価値があるのか検証しなければなりません。
『Mr.純金積立』の手数料
住信SBIネット銀行の純金積立の商品である『Mr.純金積立』の手数料は以下の通り。
- 購入手数料
1,000円あたり25円(税込) -
売却・解約手数料
無料 -
年会費
無料 -
保管料
無料
年会費等は一切かかりませんから、購入時の手数料だけで済むということですね。
で、月末時点での契約があればランク判定には利用できるようですから、購入金額は最低の1,000円で考えるとすると毎月必要な手数料は25円です。
よって1年間に必要な購入手数料は「25円×12回=300円」となります。
ちなみに住信SBIネット銀行の他行への振込手数料は金額に関係なく154円(税込)です。
つまり、2回分で308円で8円オトクになるってことですね!!!1
うわぁ…めっちゃ微妙…。
でもまぁわずかにですが、得といえば得かなと思えるのですが実は落とし穴が…。
売却手数料は確かに無料なのですが、商品説明のページの『純金価格推移表』をみると「お客さまの購入価格」と「お客様の売却価格」という欄が記載されていて、おおよそ85~86円程度の開きがあるんですよね。
つまり売買価格にスプレッドがある(それが隠れたコスト)ってことです…。
いやでもまぁアレですよ、ある程度の資産を得ることができる上に振込手数料の無料回数が2回増えるわけですからね。
それくらいのコストをかける価値は…あるんだろうか?
『Mr.純金積立』でそもそも金を買う価値があるのか
あとは金を買うのは良いものの月に1,000円分ずつ購入することにどれだけの意味があるのか…ってところは大きな問題です。
今の金の価格は1グラム当たり5000円弱なので、5か月かけてようやく1g強を得ることができるという計算です。
5か月で1グラムってお前…
まぁ純金積立とは言うものの現物との交換は認められておらず、出金・解約するときは現金でしかもらえないので、別にどういう形でも問題無いと言えば無いんですけどね。
ちなみに金を売却する場合は1グラム単位で行うことになります。
っつーことは…Mr.純金積立を利用して金を1グラム取得するのに必要な手数料が25円×5回=125円ですから、1グラムあたりの金の売買のスプレッド(85円)を考えると…だいたい手数料は全部で200円くらい。
トータルで考えれば、売買を完結させるのに必要なコストは(現在の金の価格を基準とすると)購入金額のおよそ4%前後というワケですね。
これを高いとみるか安いとみるか…。
ちなみに1g未満の部分はどうなるの!!?って疑問に思った方もいらっしゃるでしょうがご安心を。
「解約」の手続きを取れば1g未満の部分も売却されて手元に現金として返ってきます。
買うばっかりで売らなければOK
前回の記事でも言っていたように、あくまで純金積立は将来の資産減少リスクをヘッジするために持つべきものだと言えますから、売却することを考えなければほとんで手数料はかからないことになりますね。
月に25円の手数料で振込手数料が2回以上無料になるのであれば全く問題は無い感じになります。
しかし、毎月やり続けなければならないという点と現物として所有することができなくて残念というところがありますね。
まぁ1,000円で買い続けたところで大した量になりませんから現物として引き出すって状況にはそもそもならないと思いますが…。
結論
先ほどの表を見ると書いてありますが、外貨預金と仕組預金であれば「月末時点で残高があること」が条件となってますのでもうアレですね。
…素直に外貨預金やろう。
〜完〜
ところで、SBI証券でも純金積立・プラチナ積立の取引が出来るようになるようです。
積立だけでなくスポット買いも可能で、しかも現物化も可能とのこと!
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いつかは実際に金塊を持ってみたいと思う方にはピッタリのサービスかもしれませんのでぜひご検討ください。