夢のスワップポイント生活はただの夢。初心者はFXやらない方がいい

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FX スワップポイント

久しぶりに新興国あたりの為替の動向を調べてみたのですが、もし数年前からFXにてずっとバイ&ホールドしていたら…と思うとゾッとするような状況になっていますね。

その当時はスワップポイントで生活しようみたいなブログを読んでたりもしてたのですが、利益の出ているうちに新興国通貨からは手を引いておいて本当に良かった。

投資をやってるうちに投資するためのお金が欲しいという、よく考えると”矛盾”という言葉の意味以上に矛盾してる考え方に陥いることがよくあります。

投資をすることはあくまで手段であり目的でないことを再認識しておいてください。

お金というのはどうやって使うかが最も大事なことであり、お金を稼ぐこと・お金持ちになること、つまりお金そのものを目的とするべきではありません。

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スワポ生活狙いは初心者じゃ無理

冒頭で言った通り、スワップポイントだけで生活しようというのはまず無理です。

初心者じゃ無理って言ってるけど初心者とか上級者とか関係なく相当の資産家であってもまず無理と言っても過言ではありません。

そもそもFXはキャピタルゲインを狙うもの

スワップポイントというのはFXにおける副次的なものであり、やっぱりキャピタルゲインを得ることが大目的です。

レバレッジをかけるのは大きな為替差益を得るためです。

為替の世界は値動きが激しいのでキャピタルゲインが得やすいということで、逆に言えば損失も出しやすいということになるんですが…。

投資といえば「安く買って高く売る」のが基本になるわけですが「高く売って安く買う」それとは逆の流れができるのもFXの魅力というかメリットですね。

つまり、相場が悪い状況であっても利益を得ることが可能だということです。

FXのそういうところもキャピタルゲインを狙うべきものだという考えを裏付けるものになります。

レバレッジかけて失敗すると…

日本のFX会社は証拠金の25倍までレバレッジをかけることができますので、全力でブッパしちゃうとちょっと大きな値動きがあるとロスカットされて資産を失うことになります。

それで済めば良いんですが短時間で一気に為替の大暴落(高騰)が発生した場合、損切り注文を入れておいても約定されないことがあるばかりか、ロスカットすらも間に合わず絶望的な借金を背負うという事態が発生します。

どこまで自分がリスクをとれるのかということをよく考えて投資しなければなりません。

ちなみにFXで作った借金は基本的に自己破産できませんのでよくよく注意しておいてください。とりあえずなけなしの金を突っ込んで全ブッパするような愚かしい真似だけはやめておけ。

レバレッジかけずにスワップポイント狙っても大して良い結果は得られない

ですが、ぶっちゃけレバレッジをかけないのにスワップポイントで稼ぐことを狙ってもそんなに大きな利益を得ることはできません。

特に…残念な話ではありますが俺のこのブログLP0を読んで投資について勉強されるような方は投資に振り向けられる資産(総資産じゃないよ)が億円単位あるなんてことは無いでしょうからレバレッジをかけないとスワップポイントだけで生活するというのは厳しいでしょう。

また、スワップポイント狙いの場合は為替が動かないのが一番メリットがあるということになります。原資産が減少する方向に為替が動いた場合、スワップポイントが得られるとはいえ元本を回復するまでに相応の期間が必要になってしまいますし、原資産が増加する方向に為替が動いた場合はどうしても目先の利益が気になって我慢できず決済してしまうことになるでしょう。

そうしたらスワップポイントを獲得し続けることはできませんので、キャピタルゲインを捨てて暴落(暴騰)の恐怖に耐えながら地道に耐え忍ぶことが必要になります。そもそもスワップポイントを得て生活するためにはバイ・アンド・ホールドが基本となってしまいます。

株式などであればそれで良い結果が出ることも多いのですが、為替の場合は値動きがどうなるかはまったく予想ができませんので、どこかのタイミングで買ってそのまま原資産を減らさずに持ち続けるというのはまずあり得ないことになります。

レバレッジをかけていれば、どこかの時点できっとロスカットされてしまうことになるでしょうから、なるべくレバレッジをかけずにやろうと思うと今度は全然利益をあげることができなくなりますので、スワップポイント狙いでFXをやろうというその戦略そのものが破綻していることに早く気づかないといけません。

値動きを見ながら細かく売り買いの調整をしていく…のであればスワップポイントでの生活というのもできるかもしれませんが、正直労力に比べて得られるメリットは少ないです。

スワップポイントがなくなる可能性がある

あとこれもめちゃくちゃ大事な話なんですけど、バイ・アンド・ホールドで持ち続けているのは良いものの、購入した外貨を扱ってる国の政策や金利動向の変更によって得られるスワップポイントの額が下がってしまうことがあるんですね。

スワップポイントがなくなる…というところで留まればまだ良いんですが、0になるどころか、逆に逆日歩みたいな感じでマイナスのスワップポイントが発生することも考えられます。

そうなってしまうとその外貨を持ち続ければ持ち続けるほど逆に金利を支払わなくてはいけなくなるということですね。

そうなれば夢のスワップポイント生活は一気に破綻することになります。この度はご愁傷さまでした。

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オススメはしないがどうしてもやりたければ裁定取引か…

FXのスワップポイントで生活を成り立たせるというのは非常に荒唐無稽であるというか、絵に描いた餅であってそんなものを目指してやるべきではないというのが俺の主張であるわけですが、それでもなおスワップポイントで利益をあげることを夢みたいのであれば苦肉の策として裁定取引をするべきでしょう。裁定取引を行う場合は2つのFX会社に口座を開設する必要があります。

裁定取引の例

証券会社A:円売り外貨買い スワップポイント +100円

証券会社B:円買い外貨売り スワップポイント -50円

ここでの外貨というのは当然同通貨ですので間違えないようにしてください。また、上記例のように外貨の買いと売りでスワップポイントに差があって利益がちゃんと出るようにFX会社を探す必要があります。

為替が動いた場合は一方では利益が出て、もう一方では損失が出ることになりますので常に動向をチェックしてロスカットされる事のないように頻繁に資金移動する必要があります。

しかし、これが裁定取引の最大のメリットでしてどんな風に為替が動いたとしても損失をカバーできるということですね。

その代わり得られたかもしれないキャピタルゲインを逃してしまうことにもなるワケですが、スワップポイントだけを考える投資スタイルならその方が良いとも言えます。

先ほど話が出たように、円安の方向に為替が動いた時にスワップポイントを得るため持ち続けるか、決済してキャピタルゲインを得るかで頭を悩ませる機会が減るというメリットがあるということです。

放ったらかしで楽々…とはいかない

結局のところ裁定取引を行うにあたっても、ポジション維持のためにこまごまとメンテナンスをしていかなければならず結局非常に面倒くさい事態に陥るでした…。

ほったらかしにしたまま気ままなスワップポイント生活を送るのはまず不可能であるというのはこれまで散々話してきてますのでそれは仕方ありません。

どちらにせよ、投資初心者や資産の少ない人がスワップポイント狙いでFXなどやるべきではありませんので、その点は心に刻みつけておいてください。

ぶっちゃけ100万円そこそこ程度の資産ではまったくもって苦労と心労の割に合いませんから、ホントやめておくことをおすすめします。苦行を味わいたいなら良いですけどね。

FXと同じくらいリスキーなものに投資するのであれば、資金拠出さえしてしまえばあとは本当にほったらかしにしておいて大丈夫なソーシャルレンディングへの投資はどうでしょうか。

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不動産特化型ソーシャルレンディングのラッキーバンク

ソーシャルレンディングは損切りできないという残念な点が存在しますが、どうせFXでスワップポイントを狙うような初心者投資家は損切りなんかできませんからそういう点でのソーシャルレンディングのデメリットはある程度無視できますからね。

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