先日、THEOの解約方法についてお伝えした際に利益が出ているにも関わらず解約したということで、なんでそんな判断をしたのかという理由を今回お伝えしようと思います。
一言端的に言ってしまえば、俺が望んでいた投資手法とは相容れなかったってことになります。
…くそっ!この怒りをどこにぶつければいいか分からないぜ!
もうほんとね、今まで冷静っぷりあふれる感じで話ししてましたけど、色々とはらわた煮えくり返ってるからね!!!ブラジル株ETF売買の一連の流れには怒りしか無い!!1
こういう意にそぐわない投資をされてしまうところがAI投資の弱点というか問題点といえるのかもしれません…。
運用実績について
解約理由をお伝えする前に投資の実績についてかいつまんで紹介しておきましょう。
円ベース
ドルベース
2月 投資開始:30万円
4月 追加入金:10万円
6月 追加入金:5万円
投資金額合計45万円。
まぁ投資金額自体は大したことありません。そもそもAI投資ってどんなものだろうかというお試し感覚で始めたものですからね。
実態がよくわからないものに多額の投資をするのは愚の骨頂ですからね。
始めたのがBrexit、トランプ大統領就任後だったのでその直前の為替の影響による爆騰の波に乗ることは出来ませんでしたが、こつこつ地道に利益を積み重ねていった印象があります。
これはひとえに米国経済の好調によるものですね。世界中の株式に投資をするとは言ってもポートフォリオの大半を占めるのは米国国内の様々な市場を対象としているETFでしたから当然といえば当然です。
今後も米国経済が順調である間は投資を続けていたほうが良かったのかもしれません。事実、利益という面では現在においてもなんら問題ないとすら言える状況です。
最終的に解約時には、現金を除いた運用されてる金額だけで見た収益率は8%、すべてを含めた考えた円ベースの利益率でも6%程度を叩き出していますからパフォーマンスについては素晴らしい以外の言葉はないと言えます。
投資が好調なのに解約した理由
定期的にポートフォリオの見直しを行っているということで、その手続にはリアロケーションや投資対象とするETFの見直しなんてものが含まれているようですが、ここの部分については実は投資を始める前から少し疑念を抱いていたところがあるのでした。
要は、どういうポートフォリオを組むのかってことについては、まだAIが判断して自動的にリアロケーションするのではなく、人間の判断、恣意性が多分に含まれているというところです。
でまぁその中で一番怒りを覚えたってのは6月7月におけるブラジル株ETFの購入売却の流れであり、怒りと不信感が収まらないというのが今般のTHEO解約における大きな要因でした。
単純に俺の投資金額が少ないせいで、ポートフォリオのバランスを整えるためにこういう意味不明なお金の流れをしたというだけのことかもしれませんが、それにしても1ヶ月の間にブラジル株ETFを買って、すぐに売ってしまったというのにはちょっと正直失望感がハンパない感じでした。
と言うか、個人的には残念ながら混乱状態にあるブラジル株へ投資すること自体が疑問符のつく行動でした。
もちろん大きなリターンを目指すならそういう不確実性の(リスク)大きいところへ投資するってのは分かりますし、ポートフォリオ全体から見れば非常に小さな額ですから大きな問題がないというのは分かります。
でも受け入れられないもんは受け入れられないのです。
しかし、THEOの投資手法を勝手にパッシブ運用だと勘違いしていたこちらにも非があることは認めます。
THEOの投資手法はパッシブ運用ではなく「スマートベータ」運用です。
スマートベータとはなんぞやという方のために引用。
スマートベータとは、「時価総額(TOPIX)」や「株価(日経平均)」のような”単純”な要素にウエイトを置くのではなく、「財務指標」や「株価の変動率」、「配当」など、より”スマート(賢い)”な要素にウエイトを置く考えのことです。この考えのもとに作成された指数をスマートベータ指数と呼びます。
出典:やさしい投資信託のはじめ方 スマートベータとは
これはちゃんとホワイトペーパーにも明記されているにも関わらず俺が見落としていたので、またやっちまったかと言う感じです。
また、AIに投資を行ってもらうとどうなるんだろう?という興味を持ってロボアドバイザーでの投資を始めたのですから、そもそも自分の思いとちょっと違う運用をしたからと言って非難めいたことを言うのもお門違いといえばお門違いでしょう。
まだまだAI投資は過渡期ですからね。
運用する側もまだまだ試行錯誤している最中でしょうから色々言うのもいけないかもしれません。
ですがまぁこんな身勝手な事を思うやつもいるということですね。
俺の脳筋運用は終わり
そんな訳で半年も運用せずに見切りをつけてしまう大変アレな行動をしてしまった俺ですが、まぁとにかく脳筋運用はこれで終わりです。
せめてそれなりの利益が出ていたことだけは良かったと思って気持ちよくこの話題を終わらせたいところですね。
まぁ投資対象はTHEOだけではありませんし、今のところ引き続きWealthNaviでの投資は続けていこうと考えていますから、またそちらの情報は随時お伝えしたいと思います。
でも手数料のことやらを考えるとWealthNaviで投資を続けるより自分で対象銘柄のETFを買っていけば良いような気もしますから、時間的にも金銭的にももう少し生活に余裕ができたら本格的に検討しようと思います。
オートリバランスの機能なんかは自分で少し時間をかけて計算すれば自力で実現可能ですからね。
さてTHEOを解約して入手した資金は…どうしようか…。
ここ最近子どものことで大きな支払いがあったり、他にも色々最近発見した面白そうな投資にお金を突っ込んだりして現金を含めたポートフォリオが大きく崩れているのでいくらかは預金に残しておいたほうが良さそうかなと思っています。
それとそろそろ本格的に子ども名義の投資を本格化させたいという想いもあります。
いずれ子どもたちが大きくなってある程度自分で行動ができるようになったら、自分の判断で投資活動を行えるよう下地作りはしておいてあげたいものです。
追記:2018年2月
2017年分の確定申告のためにTHEOの損益計算をやっていたらまた改めて怒りがふつふつと湧いてきたため、改めて解約理由を以下の記事に書こうと思ったのですが、あまりにも長くなりすぎることが判明したのでその分については以下記事に追記という形で記載したいと思います。
為替差益の計算がめんどいTHEOの確定申告。外貨預金やってる方も注目。
すでに記載されている内容とかぶるところもあると思いますがご容赦ください。意味を求めて書いたというよりも、確定申告の大変さを無理くりTHEOにぶつけてストレス発散してるだけですので、なんかテオの関係者の方はどうぞご容赦ください。
また、現状THEOにて投資を行っていて出金・解約などの手続きにより確定申告が必要になった場合前述の記事が非常に参考になると思いますのでぜひご覧ください。
これから解約しようと思われる方は、解約手続の方法について記載しているこちらの記事もご参考に。
ロボアドバイザーTHEOをついに解約しました!解約方法について
では早速。
THEOとかウェルスナビもそうなんですけど、入金された金額から「定められた割合」で各投資対象に投資を行います。ウェルスナビの場合は最大でも8銘柄にしか投資をしませんから10万円で始めてもある程度そこそこの金額で分散投資が為されるわけですが、THEOの場合は非常に多くの銘柄に対して投資を行おうとします。
そのため、銘柄によっては保有割合が全体の1%未満になるようなものも存在しています。
で、ここがネックなんですけどETFって投資信託と違って「金額単位」での購入ができません。最低1口からの購入となっています。
と言うことは1口買おうと思ってもそれが1万円だったり2万円だったりするわけです。
そんな中、投資資金全体の1%未満分しか投資しませんよなんて銘柄があるとどうなるか…。
例えば10万円しか入金していないにも関わらず、保有割合0.5%だとすると500円程度の分しか保有しないってことになりますけど、1口500円とかで買える銘柄なんて存在しませんからね。
つまり、その分は取得できないので保有しないってことになるのですけど、俺のブラジルETFが購入して1ヶ月で売られてしまったのはちょうど投資金額が買うか買わないかの境目くらいになってしまったということなのではないでしょうか。
※憶測です
買う直前の時点では資産全体の評価額が高くなり、購入するだけの余力ができたから買ったものの、翌月になって円高になったか、他の銘柄の評価額が低下したからかは知りませんけど、資産全体の評価金額が低下したため保有割合のバーに抵触して売却の手続きが行われたと考えてしまいます。
実際にはそういう判断ではないのかもしれませんけど、結果として長期投資を謳っているくせに1ヶ月で買って売ってしているなんてバカの極みとしか言えません。
ようはまぁ結局THEOの投資アルゴリズムでそんな動きをしたのでしょう。
つまり、AI投資なんて言ってますけど現状の技術力では型にはまった決まりきった行動しかできないということの顕著な現れです。
これは別にTHEOだけの話ではなく、AI投資・ロボアドと謳っているものすべてに当てはまることだと思います。
つーか、あんなタイミングでブラジルに投資するとか投資ではなく投機の極みですからマジやめてほしい。
しかも結果的にはその後1ヶ月で売却せず保有し続けていればそれなりに上昇したのですから、頭が悪すぎるとしか言いようがありません。
「その後保有し続けていればそれなりに上昇した」と言うのはあくまで結果論です。そもそも俺の投資スタンスから考えればあれだけ国内が大変な状況になっているタイミングでブラジルへ投資することは絶対にありませんでした。
そんな想いもあったりしたのでTHEOで投資を続けてるとどうなるか分からんぞ…!という不安から利益も出ていたし取引を辞めたのでした。
分散投資はもちろん大事なんですけど、分散しすぎても良いことはありません。特に投資金額の小さいうちは分散してもしょうがないので、10万円程度の金額を分散するくらいなら「無くなっても問題の無い金額」に限定して集中投資、全ツッパするのがベターです。
「無くなっても良いお金なんかない!」と主張される方はまずは家計を見直して貯蓄を増やしましょう。場合によっては家計を見直すだけでなく収入を増やす手立てを考えてください。
そうしなければ投資なんていつまで経っても始められません。
ちなみに収入を増やしたいならブログ書くのがオススメですよー。と一言伝えておきます。
追記終わり。あーすっきりした。罵詈雑言しか言ってないですけどもうなんか色々ヤケクソですのでお察しください。
確定申告頑張ります!!!1