これからの時代は男とか女とか関係なく全ての家事をこなせるのが当たり前の時代ですので、色々とできないことがあるよと言う人はもう少しそういうことに興味を持ちましょう。
もちろん、すごいレベルでできる必要はありません。料理なんかはある程度栄養を考えてマズくないレベルのモノが作れるとか、料理本やネットでレシピを調べてそれ通りに作るということができれば十分です。
今回は冒頭に結論をズバッと言ってしまいましょう。これからパパになる人、今まさにパパになった人に向けて今回俺が主張したい指針はこれです。
「産まれてきた子どものことで奥さん自身も手一杯なので、自分のことで手を煩わせないようにしよう」
なんか世の中女性は出産したと同時に子育てのプロであるような目で見られるというか、母親なら当たり前でしょと言われたりすることも多々あるようなのですが、女性自身も初めての出産で初めての子育てで分からないことだらけです。”ママ0歳”ですからね。
前もって本で読んだり、産婦人科で色々と指導を受けたりはするものの、実際にやるのは初めてですし、子ども自身にもそれぞれ特徴や個性がありますのでどうすれば喜ぶかなど全くもって違います。
我が家の場合、上の子は眠りにつくまで30分以上抱っこしてないと泣きわめいて全く寝ないという感じだったのですが、下の子は妻が母乳を与えてベッドに置いておけば独りでに寝てしまうという大変寝つきの良い子でした。
実のきょうだいですらここまで違うのですから、書籍や他者からの指導によって得られた知識だけでは子ども相手にはまったく通用しないことが多いのは当然です。
人々の心のどこかに子育ては女性がするものという考えが刻み込まれているのか(女性自身も含めて)、夫よりも妻自身がしっかりと子どもの世話をしてあげないと!と背負い込んでしまうことが多いです。そんな夫婦間での子育てに対する熱意の違いが意見の相違やケンカのもとになってしまいます。
ですから、夫であるあなたも産まれてきたこの子は自分と妻の2人の子であることをしっかり頭に刻みこんでおきましょう。
そういった心意気が違うだけでも、奥さんや子どもに対する気持ちや行動がより良いもの(奥さんが望むもの)になりやすくなります。
奥さんが戻ってくるまでに家を掃除しよう
もともとキレイ好きで毎日掃除を完璧にしてないと気が済まないという方なら良いんですが、仕事を忙しいみたいなのを言い訳にして掃除や片付けを奥さん任せにしていた人は奥さんの退院前や実家から戻ってくるまでに散らかってるものはしっかり片付けてゴミやチリの無いようしっかり掃除をしておきましょう。
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これは子どもに対して悪影響を与えないようにということももちろんあるんですが、子どものことで手一杯でヘトヘトになりつつある奥さんに余計な手間をかけさせてイライラさせないために必要なことでもあります。
母親の精神状態が子育てに与える影響は非常に大きいですので、なるべく奥さんを怒らせたりイライラさせることの無いように生活していきたいものです。そのための一つの布石として戻ってきた途端奥さんをイライラさせないようちゃんと掃除をしておけということですね。
自分のことは自分でできるように
先の項目と被ってきますが、基本的に自分のことは自分でできるようにしましょう。奥さんが家に戻ってきたとしてもどうしても生活の中心は子どもになっていて授乳や寝かしつけ、お風呂の関係などで、仕事から帰宅した夫のことにまで手が回りませんので自分でやるべきことは自分でやりましょう。
そこで妻の態度というか行動に対してイライラしてもなんともなりませんというか、妻自身も子どものことを見てないといけないので夫のためにやってあげたくてもどうしようもないという状況ですので、妻が自分のことを蔑ろにしている!と感じたりするのは完全にあなたの被害妄想的なアレですので勘違いしないようにしましょう。
という訳で基本的な家事は自分でできるようにしてください。家に帰って食事が用意されていなければ自分で作れば良いだけの話です。仕事も子育てもどちらも非常に大変で疲れているのはお互い様ですので家に帰ってきた途端に服を脱ぎ散らかしてそのまま放っておくようなことの無いようにしてください。
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子どもの面倒よりも奥さんの面倒をみよう
これがこの記事の中で最も大事な行動です。
奥さんも自身も子育てについてはどうすれば良いかという確信はなく手探り状態です。
そんな中で夫に子どもの世話について横から口を出されたり、自分のやり方と違う行動を夫にされた挙句、子どもがギャン泣きするような事態になるとその場の雰囲気も、今後の夫婦生活にも暗雲が立ち込めることになります。
よって、夫は子どもの面倒を見ることよりも奥さんの手助けをすることをメインとすべきだと考えます。
時間に余裕のあるときはご飯を作る、必要なものを聞いたり自分で考えて買い物に行く、掃除・洗濯をするといった、奥さんが子どものことに専念できる環境づくりを行うことが大事です。
非常に大切なことなのですが、子育ては基本的に自分が思うとおりにいきません。本当に子どもは大人の思うような行動をしてくれません。
自分の時間をコントロールできないなどの理由から奥さんの疲れやフラストレーションが溜まってくるために、イライラしていることを隠しもしない言動・行動をされたり、理不尽な理由で八つ当たりされるなんてことも起きてしまうのですが、それに対して奥さんを叩きのめすように強く反発したり怒鳴りつけたりしてはいけません。
産まれたばかりの子どもの情緒は奥さんの精神状態に大きく引っ張られます。
奥さんの機嫌が悪かったり、気分がすぐれないような状態が続くと子どもの体調にも大いに影響します。
しかも、多くの場合その瞬間だけではなく、その後の子どもの成長過程においても多くの悪影響を与えることがすでに判明しています。
ちなみに奥さんが夫に不満を抱いたりイライラするというのは、夫が家事が完璧にできて、子育てに対して積極的に関わっていても起きますから本当にもう理不尽極まりなくて夫サイドとしては寿命がストレスでマッハなんだが、それでも耐えるしかありません。それが妻と子どもとの円滑な生活を維持していくための重要な要素です。
これらの話は俺の妻から直接聞いてる話なので間違いありません。子育ての最中には言われてませんでしたが、最近そんな話をしたときに「ぶっちゃけ今思えば子どものことより、そういうこと手伝ってくれた方が助かったわ」というニュアンスのことを言われました。
また、妻がママ友的な人と話してる中で、子どもが小さい頃は夫には色々な理不尽に耐えてくれると助かるよねという意見で同調してたので個人的にはなんか色々とショックを受けたのですが、過去に実際そういった立場・状況に置かれていた本人達の談ですので説得力は非常に高いと言わざるを得ません。
ぜひとも新米パパの皆さんはこれらの言葉を噛みしめて、胸に刻み込んで子育てを手伝う…って言い方は言葉が悪いですね。自分の子どもなんですから「手伝う」って言葉を使うことは禁句ですよ。奥さんをイライラさせちゃいますよ。
自分から率先して主体的に子どもをお風呂に入れてあげたり、子どもを外に出しても大丈夫になったら散歩に連れ出すなどして、少しの時間でも良いので一人の時間を作ってあげたり、寝かしつけをして奥さんの睡眠時間を確保してあげるということもできるようになれば完璧です。
基本的に男は奥さんのサポートをしよう
そこまでできれば完璧だとは言いましたが、あんまり上手くやりすぎても奥さんのプライドというか気持ちを傷つけてしまう可能性があります。…世知辛いですね。
子育てに対して確固たる信念があり、かつ奥さんとも具体的なレベルで子どもとの関わり方が共有できているのであれば積極的な行動も問題無いケースが多いですが、よく分からないのに手を出して奥さんの意に反したことをやってしまうと戦乱の火種となってしまいます。
自分が父親であることを自覚して子どものために行動をするのは当然ですが、それ以上に奥さんが子育てに専念できるようにサポートしてあげましょう。
俺もそうでしたけど、パパになってしばらくは色々と肩身の狭い思いをしたり、妻から理不尽な怒りをぶつけられたりして腹が立って男は男で色々と辛い思いをすることが多々あります。
しかし、子どものためを思って耐え忍んでください。パパとなったあなたの忍耐力と奥さんが子育てに専念できる環境を構築することこそが子育てに最も良い影響を与える行動なのです。